アジャイルな見積りと計画づくり

難易度が高めというか150ページも準備なので大変ですが、具体的かつ丁寧に整理されています。

書評

7部構成となっています。

1部、2部、3部が、4部を理解するための準備です。これが150ページ弱もあるので、面白くないとして読むのを止めてしまうかもしれません。
1部と2部は、ストーリーポイントやベロシティやプランニングポーカーといったアジャイルに関心のある人は、聞いたことのある話しです。
3部は、お金と顧客満足度のことなども絡めた話しです。実際に仕事しながら読み返すことで身に付きそうです。

4部と5部はとても面白いです。実際にどうするか、です。
4部は、”スケジュールを立てる”という題で、ベロシティの見積り、不確実性に備えるバッファの計画、など新規項目の説明もあります。
5部は、”トラッキングと情報共有”という題で、バーンダウンチャート、タスクボード(カンバン)、の説明があります。

6部がまとめです。
7部は小説仕立ての読み物とのことで、おまけの感じです。

仲の良いチームが大きな成果をあげる、全員が一丸となる、中間生成物ばかりが肥大して顧客が満足しないものを作ってしまうの避けて顧客の満足を最大まで引き上げる、といったアジャイル手法について理論と実際について精緻に整理された素晴らしい本です。
準備が長い(150ページ弱)ですが、それを乗り越えるとボーナスステージが100ページ強ほど続きます。

アジャイルな見積りと計画づくり





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