iPadからUbuntuに入る

iPadからUbuntu 20.04に入ります。

やること

自分は仕事でRaspberry Pi 3 + ホテルルーターを無線ログ取りツールとして使いまくっていたのでRealVNCに対する印象がとても良いです。

iPadにはVNC Viewerが無料であります。

Ubuntu 20.04を[Normal Installation]するとVinoが最初から入っているようです。

こんな感じです。

[NUC + ホテルルーター + Vino] ~~~~~ [iPad + VNC Viewer]

ホテルルーターを親機に設定して、iPadを子機としてぶら下げます。
192.168.XXX.YYY:5900で入れるというわけです。Ubuntuが親切に”computer name” + “.local”という別名をくれるのでそちらを使います。

情報収集

公式リポジトリ。
vino
vino

Red Hat。RealVNC使うなら暗号化を無効化するように記載がある。
第5章 デスクトップにリモートでアクセス

Arch LinuxのVinoの説明。ありがたい。暗号化を無効化する方法が書かれている。
Vino

Ubuntu 20.04

自分の場合[Normal Installation]から[Minimal Installation]に変更してインストールしたのでVinoが入っていません。

VMware Fusion Player 12にUbuntu 20.04をインストールする

入れます。


$ sudo apt install vino

設定

Settingsを起動します。

vinoをインストールする前です。

001

vinoをインストールした後です。

002

下記の様に設定します。
パスワードを設定します。
パスワードを設定しないとiPadから入るときにUbuntu側で許可/拒否をクリックしないといけないからです。

003

上手く設定できない場合は一時的にWiFiの中に入れてあげるかgsettings set org.gnome.Vinoで検索してコマンドラインで設定しましょう。
自分の場合はWiFiの中に入れないと有効になりませんでした。Ubuntu 20.04の不具合と思います。

暗号化の解除


$ gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false

ホテルルーターとiPadのあいだはWPA2/WPA3で暗号化されています。
ホテルルーターとNUCのあいだの有線LANを盗み見られると平文なわけですが、気にしなくて大丈夫でしょう。

ホテルルーター

ホテルルーターはTL-WR902ACを使います。
電波が強いからです。

本体横のMode SwitchをAPにします。

設定画面は下記から入ります。
192.168.0.1

ブリッジでなければブリッジにします。WiFiと有線LANをBridgeさせます。
再起動が完了するとアクセスポイントが見えるようになります。

ホテルルーターとNUCを有線LANで接続します。

iPad

ホテルルーターのアクセスポイントに入ります。

VNC Viewerを起動してUbuntuがくれる”computer name” + “.local”を入力します。

NUCの電源を入れたらiPadから入れるようにしたい

Ubuntu 20.04は標準ではログイン画面でイーサネットもWiFiも接続できません。無効になっています。
これは有効にできるのですが、目的の「gnome-session/gdmでログイン画面からvinoに入る」ということの実現が割と茨の道です。

このあたり日本語だと情報が少ないですが、英語だと情報が多いです。とはいっても需要は少ないようで情報少なめです。
主流は「gnome-session/gdmやめれ」と「vinoやめれ」です。

gnomeは昔からこんな感じです。gnomeとbluezとbluemanは本当にもう。

というわけで、自動ログインすることにします。

[Settings] >> [Users] >> [Unlock] >> [Automatic Login]

004

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あるべき姿を考える 1

Apple様は対応してくれないと予想するので、AndroidタブレットでUSB Type-Cで接続したら、タブレットがディスプレイとキーボードとマウスの3役をこなして、ログインを完了させてプログラムを起動したらUSBを抜いて遠隔で観測と操作を継続できる、というタブレットがあったら、「gnome-session/gdmやめれ」に巻き込まれなくて済むのですが。

あるべき姿を考える 2

ここまでUbuntuがMacやWindowsみたいに初心者に優しくなったのなら/etc/rc.localや/etc/network/interfacesや/etc/NetworkManager/system-connections/*.nmconnectionを変更したりnmcliを使ったりしなくても、Settingsからログイン画面でVNCを許可するという設定が出来るようにするかgnome-session-propertiesみたいな普段は使わないものから設定可能とするかを実装して欲しいと思います。

まとめ

速くはないですが、外でプログラムを起動させて、その様子を確認したいだけなので十分です。

モバイルモニターなどの環境でやったら駄目でした。下記参照。
走らせる 3





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